ニジニー・ノヴゴロド日本センターは現地企画講座「カイゼンセミナー~改善の浸透・定着のための2つのポイント」参加のお申し込みを受け付けております。
講師情報
葉恒二氏
中小企業診断士、株式会社ワールド・ビジネス・アソシエイツ
概要
海外の企業で日本の改善活動や日本の生産方式に対する関心は相変わらず高く、導入しようとする企業は依然として多い。改善活動はトヨタ生産方式をはじめとする日本式生産方式を構成する重要な要素の中の一つであるが、改善活動は日本の産業の歴史や文化の中で培われた土台に立脚するものであり、この土台を理解しておかなければ単にツールや手法の導入といった表面的な模倣にとどまってしまい、期待していたような効果がない、長続きしないというような結果に終わり、改善活動によるメリットを享受することはできない。
そこで本セミナーでは改善活動を導入する上で重要な2つのポイントに的を絞って解説を行う。
ポイントの一つ目は改善活動が成り立つための条件である人事制度である。改善活動の当事者は改善活動に取り組むことによって得られるメリットを認識しているからこそ積極的に改善活動に取り組む。そのメリットにはさまざまなものがあるが、人事制度の中にもメリットを見いだすことができる。
ポイントの二つ目は改善の対象を見いだすための視点である。改善活動の手法を身につけても改善の対象を見つける視点を持つことができなければ突発的で大きな問題には取り組むことはできても慢性的、局所的で小さな問題に取り組むことはできない。局所的で小さな問題の解決に取り組み続けることがイノベーションにつながり、人材の育成にもつながるが、小さな問題を見つけることができなければ改善活動は停滞し、イノベーションの芽は生まれてこない。
また、これら改善活動のための二つのポイントを中心に意見交換や事例の紹介を通じてロシアの改善活動とはどのようなものなのか、についての手がかりを模索する。
1.伝統的な日本の人事制度の基本(人材育成を中心に)
・日本の人事・労務管理の特徴
・人員の配置
・昇進管理
・教育訓練
2.改善活動の位置づけ(必要性と人材育成)
・トヨタ生産システムの概念
・トヨタ生産システムの体系と改善活動の位置づけ
・改善活動の必要性
・日本の組織と海外の組織
3.改善の視点
・5S
・7つのムダ
4.小さな改善の事例
日時及び実施場所
2019年10月25日 ペンザ(大統領プログラムペンザ地方人材センター)
講座参加は無料です。
講座で皆様にお会いできることを楽しみにしております!